制度解説

処遇改善加算の具体的な導入方法

・処遇改善加算の導入、運営方法のまとめの補足記事です。

具体的な導入手順を記載していきます。

処遇改善加算導入のための具体的な情報を記載しているページが見受けられなかったので、作成しました。

具体的に計画策定する際は「事業者ハンドブック(報酬編)」を参考にすることをお薦めします。

・事業者ハンドブック一覧

 

処遇改善加算の算定に向けて

STEP1.管轄自治体の行政書式・手引きの取得

行政書式フォーマット、提出する書類、算定スケジュールは、自治体によって大きく異なります。

必ず書式・手引きを取得してください(紙面での印刷を推奨します)。

 

STEP2.処遇改善加算計画案の作成

行政書式への記入は、あくまで最後の仕上げです。

エクセル等で事前に処遇改善計画を案としてまとめることをお薦めします。

 

STEP3.具体的な処遇改善計画の策定

現在の月あたり利用実績数をもとに、見込み入金額、支給金額を決めていきます。

  • 見込み入金額、改善賃金額の算出
  • 前年度人件費合計(直接処遇職員)
  • 支給対象者と、支給根拠、年間支給額などの算定
  • 支給方法の計画(誰に、いくら、どのような根拠に基づいて支給するのか)

 

STEP4.就業規則の作成

就業規則は10名以上の従業者であれば義務であるため、備え付けてあるかと存じます。

もし未作成の場合は速やかに作成してください。

・就業規則例(厚生労働省)

助成金の算定など、うまく内容を組み込むためには社労士へ相談することをお薦めします。

あわせて「労働保険関係成立届」の控えもご用意ください。

 

STEP5.キャリアパス要件・職場環境改善要件の実行

キャリアパス要件、職場環境改善要件の中で、実現できそうなものを選定していきます。

Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、職場環境要件全ての条件をクリアできれば、処遇改善加算Ⅰを算定できます。

 

キャリアパス要件Ⅰの例

職員の職位、職責、職務内容を記載した賃金規定、就業規則の作成

キャリアパス要件Ⅱの例

資質向上のための運営会議の実行・議事録の作成、資格取得のための研修受講費、交通通等の一部負担

キャリアパス要件Ⅲの例

経験、資格、人事評価に基づく従業員の具体的な昇級規定の作成

職場環境改善の例

資質向上、労働環境。処遇の改善、正規職員の転換制度等のうちから少なくとも1つ実行。

自治体によっては改善実行を証するために任意書式の作成、提出を求められることがあります。

 

STEP6.書類の作成完了、提出

従業員への計画内容を周知したうえで書類作成、押印をします。

受理されたら必ず請求ソフトへ登録してください。

 

STEP7.毎月の入金確認

給付金と一括で処遇改善加算分も入金されます。

必ず「処遇改善加算総額のお知らせ」をプリントアウトして保管してください。

計画に基づいて、毎月ごとの手当てや賞与として、従業員に還元します。

 

例)
10月15日届出 ⇒ 11月サービス提供(処遇改善実行) ⇒ 12月10日請求 ⇒ 1月20日入金

・電子請求受付システム > ログイン > 照会一覧 より、支給決定通知書とともに「処遇改善のお知らせ」を取得できます。

「処遇改善加算総額のお知らせ」見本例

 

 

それでもやっぱり分からない、という方は

弊所が使用している書式を公開しました。

シートに沿って入力するだけで、処遇改善加算届に必要な事項を一式作成できるようになります。

・30年度処遇改善加算 導入書式集(note)

 

 

ABOUT ME
吉川彰太郎
障害福祉施設の開業、運営コンサルティングに特化した行政書士です。 障害児者やその家族の人生を支えるべく、事業所がより質の高いサービスを提供できるよう様々な情報発信を行います。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)