令和6年度報酬改定の保育所等訪問支援パートについて概要などを交えながら解説しています。
いずれの論点もあくまで現時点では予定レベルですが、どのように改正が進むかの目安にはなりますのでご参考になれば幸いです。
保育所等訪問支援に係る報酬・基準について≪論点等≫
保育所等訪問支援の充実
私見:訪問支援の必須訪問時間の設定、オンライン支援の活用、自己評価結果等公表義務化の可能性
効果的な支援を確保促進する観点から…
- 訪問支援時間に下限を設定してはどうか
- 個別支援計画について、保育所や学校等の訪問先と連携しての作成・見直しを求めることを検討してはどうか
- 訪問先に加えて、関係する保健・医療・教育・福祉等の機関と連携して個別支援計画の作成やケース会議等を実施した場合の評価をしてはどうか
- 訪問先施設の職員に対するフィードバックやカンファレンス、関係機関との連携等において、オンラインの活用も検討してはどうか
- 児発放デイ同様に自己評価・保護者評価、訪問先評価の実施・公表を求めることを検討してはどうか
支援ニーズの高い児への支援の評価
私見:特定の障がい児に対する支援について加算による上乗せ評価が実施される可能性。
- 重症心身障がい児や医療的ケア児、重度障がい児等への支援を行った場合のさらなる評価を検討してはどうか
- 強度行動障害児について、支援スキルのある職員による支援を行った場合の評価をしてはどうか
家族支援の充実
私見:訪問支援の制度化の可能性。
- 保育所等訪問支援についても、家族支援の評価の見直しを検討してはどうか
まとめ
令和6年度の保育所等訪問支援にかかる報酬改定の現時点での方向性と一部私見を交えて解説してみました。
10月~12月で方向性はおおよそ固まっていくはずですので引き続き動向を追っていきたいと思います。
当記事が少しでも皆様の事業運営の参考になれば幸いです。
参考
保育所等訪問支援に係る報酬・基準について≪論点等≫
- 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部
- こども家庭庁 支援局 障害児支援課
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001157666.pdf
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