令和6年度報酬改定の就労定着支援パートについて概要などを交えながら解説しています。
いずれの論点もあくまで現時点では予定レベルですが、どのように改正が進むかの目安にはなりますのでご参考になれば幸いです。
気になるところから読む
就労系障害福祉サービスに係る横断的事項について
就労系障害福祉サービスの一時的な利用について
概要：短時間利用の傾向にある一般就労中の障害者の事業所利用によって平均労働時間、平均工賃の計算に影響がでる点が解消されるかもしれません
- 一般就労中の障害者が就労継続支援を利用する場合は、A型の平均労働時間、B型の平均工賃月額の算定から除外することを検討してはどうか
就労系障害福祉サービスにおける施設外就労に関する実績報告書の提出義務の廃止等の見直しについて
概要：施設外就労実績報告書の毎月の提出が省略できるようになるかもしれません（ただし、作製と保管そのものは必須）
- 施設外就労にかかる実績報告について事業所から毎月の提出は不要としてはどうか
- ただし事業所側には毎月施設外就労の実績記録を作成保存することを義務付けて、地方公共団体の判断で確認できるようにしてはどうか
基礎的研修に伴う対応について
概要：就労移行支援における就労支援員、就労定着支援における就労定着支援員について、研修要件が課されるようになるかもしれません
- 令和7年度から始まる障害者就労促進のための基礎研修について、就労移行支援事業所の就労支援員および就労定着支援員は基礎的研修の受講必須としてはどうか
- ただし令和9年度までは経過措置として基礎的研修を受講しないものの配置を行うことができるものとしてはどうか
- 就労支援関係研修修了加算も令和9年度までは残してはどうか
施設外支援に関する事務処理の簡素化について
概要：毎週とされていた計画の見直しが1ヶ月に1回まで緩和されるかもしれません。
- 施設外支援における個別支援計画の見直しを1ヶ月に1回としてはどうか
まとめ
令和6年度の就労系障害福祉サービスに係る横断的事項について現時点での方向性について概要を交えて解説してみました。
10月～12月で方向性はおおよそ固まっていくはずですので引き続き動向を追っていきたいと思います。
当記事が少しでも皆様の事業運営の参考になれば幸いです。
参考
- 就労系障害福祉サービスに係る横断的事項について≪論点等≫
- 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部
- こども家庭庁 支援局 障害児支援課
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001155213.pdf
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