令和6年度報酬改定の就労定着支援についてまとめました。
方向性の部分とそこから考えられうる影響について概要などを交えながら解説しています。
いずれの論点もあくまで現時点では予定レベルですが、どのように改正が進むかの目安にはなりますのでご参考になれば幸いです。
気になるところから読む
就労定着支援に係る報酬・基準について≪論点等≫
スケールメリットを考慮した報酬の設定について
概要:事業の性質上、就労定着支援で定員数を定める意味はあまりないため、定着率のみとして報酬体系の見直しが行われるかもしれません。
- 利用者数に応じた報酬設定ではなく就労定着率のみをもちいた報酬体系を検討してはどうか
定着支援連携促進加算の見直しについて
概要:定着支援連携促進加算の名称見直しおよび算定要件の緩和
- 会議前後にサービス管理責任者と情報共有することを前提に就労定着支援員と地域機関のみで行う就労定着支援計画の会議参加についても加算算定できるようにしてはどうか
- 定着支援連携加算や地域の就労支援機関等と連携するためのものであるため、名称を変更してはどうか
実施主体について
概要:ナカポツについても、就労定着支援を事業として開始できる権限が与えられるかもしれません
- 障害者就業・生活支援センター事業者についても就労定着支援事業を実施できるようにしてはどうか
就労移行支援事業所等との一体的な実施 について
概要:就労移行と就労定着の多機能型事業所などの場合において、支援員が定着支援を行った時間も就労定着支援事業の常勤換算に含められるようになるかもしれません(人員基準の緩和)
- 就労移行支援事業所等、本体施設のサービス提供に支障がない場合、職業指導員等の直接処遇職員が就労定着支援に従事した勤務時間を、就労定着支援員の常勤換算上の勤務時間に含めることを検討してはどうか
まとめ
令和6年度の就労定着支援、報酬改定の現時点での方向性と一部私見を交えて解説してみました。
10月~12月で方向性はおおよそ固まっていくはずですので引き続き動向を追っていきたいと思います。
当記事が少しでも皆様の事業運営の参考になれば幸いです。
参考
就労定着支援に係る報酬・基準について≪論点等≫
- 厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部
- こども家庭庁 支援局 障害児支援課
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001155212.pdf
無料でご利用いただけるメールマガジンで
主に事業運営に関するお役立ち情報や特別クーポン配信などに使用しております。
配信コンテンツは表向きには保管していないため、
早めに登録したほうが、より多くのお知らせを受け取ることができます
【再開】お問い合わせはこちら
業務のご相談や個別具体的な質疑応答等は
以下のページからお受けしております。