「今勤めている施設から独立して障害福祉事業での起業を考えている」
「自社の新規事業として、障害福祉施設の立ち上げを検討している」
という相談を多く受けます。
立ち上げをコンサル会社やフランチャイズ会社に依頼するという選択肢もありますが、弊所としては「起業するのだから、可能な限り自分たちで考え抜き、手足を動かしたほうが、のちの会社財産になる」と考えています。
そこで十分な予算はないものの、強い想いをもって起業を考えている方にあらかじめ抑えておいて頂きたいポイントをまとめました。
今回は起業準備編です。
独立/新規事業参入すべきかどうかの判断基準になれば幸いです。
対象となる障害福祉サービス
居宅介護等、就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型、生活介護、共同生活援助、放課後等デイサービス、児童発達支援、保育所等訪問支援、障害者相談支援等…
各サービスの詳細な許可基準は以下のカテゴリーをご参考ください。
障害福祉事業の立ち上げ ~step1.起業準備~
あなたの起業の動機はなんですか?
「強い動機があってどうしても自分で施設を立ち上げたい」「知り合いの社長が儲かっていることを聞いて」「独立して一国一城の主になりたい」
理由は人によって様々です。
ざっくりでもいいので、どんな施設にしたいのか、理想形を頭の中で思い描くことをお薦めします。
事業コンセプト、引いては事業の成否に直結する部分ですし、何よりも心が折れそうなときの強力な後ろ支えになるためです。
- 【成功の秘訣】起業するときに持っておきたい原点となる考え方(why型経営)
- 【抑えておきたい】障害福祉事業=行政との付き合い方がとても大事になる話
- 【閲覧注意】開業の時点ですでに勝負は決まっている可能性が高いという話
まずは手軽なところから情報収集を
インターネットや本からでも安価かつ網羅的に最低限の知識を取得することはできます。
あらかじめ最低限の知識や情報を得ておくことで、セミナーに参加した際やフィールドワークを行った際に、より精度の高い情報を取得できる可能性が高まります。
- 【一覧】障害福祉サービス業種ごとの許可基準まとめ
- 【開業エピソード】就労移行支援事業所の社長にインタビューしてみました
- 【失敗エピソード】グループホームの開業を業者に依頼して失敗した事例
- 【競合調査】地域にどんな施設があるのか?無料で簡単に調べる方法
- 【ウェブ活用】youtube、Google検索を活用して事業のポイントを掴む
- 【障害種別】障害福祉事業をやるにあたってお薦めな本一覧
エリアリサーチによって仮説を検証しよう
実際に地域を回って、生きた情報≒一次情報を収集していきましょう。
事前に立てた仮説(事業コンセプト)を検証していく重要な段階とも言えます。
- 【エリアリサーチ】具体的に何をしたらいいのか?
- 【依頼をするか自力か?】まずは開業セミナーに参加して情報収取・判断軸を取得しよう
- 【物件選定】物件探しが先か?エリア選定が先か?
事業計画を立ててみよう
いきなり融資用の事業計画書を作るのはハードルが高いです。
まずは事業計画案、アイデアを自由に書き溜めるところからはじめましょう。
- 障害福祉サービスの全体を抑えるためにお薦めな書籍紹介
- 障害福祉サービスの支援内容を考えるために役立つ書籍紹介
- 必用な設備・備品をリストアップしてみよう
- 原案作成は白紙のノートがお薦めな理由
- 開業メンバーはどのようにして集めるべきか?
- スタッフの給料を設定するために抑えておきたい処遇改善加算とは?
- 業種ごとの収支計画の作り方
- 起業初期においてどこまでホームページにこだわるべきか?
- 福祉事業の開業に使える融資制度のまとめ
以上となります。
事業計画(原案)を作成したらstep2.計画実行に進みます。