「うちは専門性の高いスタッフがいなくて、レベルが低く困っているんです…」
というお話を聞くこともあれば
「業界歴の長い職員がいるんですが、大声で利用者をおどすように指示を出したり、無理やり押さえつけるようにして手洗いをさせるなど、客観的にみておかしい気がするんです」
という相談を受けることもあります。
いずれも経験ベースでしかスキルを高める機会がないことが理由の1つとして考えられます。
知識学習の機会を設けるとメリットが多いですので、ぜひ導入してみてください。
(大前提として、経営者様ご自身も障害福祉の知識の研鑽に努めることをお薦めします)
気になるところから読む
障害福祉事業者が読書で得られる5つの効果
支援スキルを高めることができる
弊所が見渡す限り、平常業務+定期的な研修をとおして福祉事業者としての経験を積んでいく事業者様が大半です。
経験を得られる反面、専門性を欠いた支援を行ってしまうリスクもあります。
読書によって経験を知識で補強できるため、支援スキルを高めてよりきめ細やかなサービスを提供できるようになります。
経営者様でも、職員と接するときの共通言語として支援に関する知識を学ぶことをお薦めします。
利用者や保護者、関連事業所の満足度が高まることで、利用者の紹介増、利用回数の増加=施設の稼働率安定に繋がります。
会社全体として、スタッフの意識レベルを揃えることができる
経験と知識を積んだスタッフが新人職員や経験の浅い職員に利用者支援の方法を教えることで、職員全体の支援スキルを強化することができます。
全職員が読書しきることは難しいかもしれないので、役職者中心に会社として採用すべき重要なポイントを決めることができます。
支援の方針やポイントが明確になれば、パート職員とも連携を取りやすくなります。
虐待・事故リスクを下げることができる
障害に対する理解が薄いまま支援に臨むと、虐待や事故にあう可能性が極めて高くなります。
職種柄、同じ職員、同じ利用者で毎日閉鎖的な環境になりやすいことも虐待が発生しやすい要因になります。
特に障害者と接した経験のない職員の場合は、仕事による強烈なストレスが蓄積すると、暴力や脅迫によって利用者を従わせようとしてしまいます。
知識学習によって障害に対する正しい理解・考え方を得ることで未然にリスクを防ぐことができます。
経験が長いだけの施設・職員を超えることができる
福祉業界で長く働いているものの、専門性を欠いた・裏付けのない我流な支援を行ってきた自称ベテラン職員は案外多くいます。
このような職員がいると、どうしても現場の雰囲気が悪くなってしまいます。
業界未経験で福祉業界に入った経営者様の場合、このような職員に対して引け目を感じて強く指導できないケースもあります。
経験は尊重するべきですが知識学習によって、施設として正しいことと正しくないことの判断軸を持てるようになることはとても大切です。
施設のコンセプトをより明確にできる
経験と知識の両輪によって事業運営・経営を行うと、より事業所としての「あるべき姿」が明確になってきます。
会社全体の在り方について考えることのできるスタッフが増える可能性があります。
1人でも多く経験と知識の両軸で業務に取り組める職員を増やすためにも、知識学習の機会は計画的に設けていくことをお薦めします。
特にこれから障害福祉事業の立ち上げを検討している方は、知識学習によって事業コンセプトを固めていきましょう。
知識学習によるメリットまとめなど
「本を買っておいたから読んでおいてね」だと、おそらくうまくいかないと思います。
まずは経営者様や事業責任者様自身が気になるテーマの本を読んで会社の方針を決めて、どのようなプランで学習の機会を設定していくかを考えるといいかもしれません。
そのうえで、本の無料貸し出し、読書週間の設定、隔月での勉強会・研修会の設定などの取り組みを少しずつ試していきましょう。
本記事が貴社事業運営の参考になれば幸いです。
障害種別に気になる本を以下の記事にてまとめました。
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