「これから就労系の事業所を立ち上げようと考えています。就労継続支援B型か移行支援、どちらがいいと思いますか」
事業内容は違えども、こういった相談は多く頂きます。
たしかに事業形態、ひいては報酬体系にも直結する部分なため確かに慎重に決めたい部分です。施設の稼働率にも直結するかもしれません。
しかし何をやるか?と同じか、それ以上に重要なのが「なぜその事業に取り組みたいと考えたのか?」です。
なぜやるか?を明確にできると、立ち上げのためのメンバーや関係者を巻き込んで、強力な推進力のもと事業立ち上げ、運営を行うことができます。
苦境に立たされたときにも「なぜ?」を明確にできていると、強力な後ろ支えになります。
たとえば弊所の場合は、全国の福祉事業者とともに日本を変えるという想いのもと、運営、経営サポート事業に取り組んでいます。
様々な経営者様とお話をさせていただくと「自分たちがなぜ事業に取り組んでいるのか?」を明確に描けている方ほど、支援の質、職員の満足度、引いては業績も好調な傾向にあります。
このことを裏付けするようなコンテンツがあります。
優れたリーダーは、どのようにして人に行動を促すか?をアップルやキング牧師、ライト兄弟などを例に挙げながら解説した動画です。
たとえば
- アップルであれば新製品のプレゼンを商品の機能から行うことはしない
- キング牧師は政策内容の説明ではなく「私には夢がある」ことを伝えた
- ライト兄弟は、空を飛ぶことができれば世界が変わることを信じていた
ことによって、人に行動を促すのではなく、自然に応援してくれる人やファンが出来上がっていったそうです。
理屈的な話をすると、人間の脳は、外側に向かうほど理論をつかさどり、中心部に向かうほど感情をつかさどる機能があるといわれています。
「人は感情で判断して、理屈でそれを正当化する」と言われるのも、この点にあります。
ただし、注意しなければいけないのはなぜ?を明確にできたとしても、人に行動を促すことまではできないということです。
また、「騙された」とならないように役職、報酬、待遇などのリターンを設定することも忘れてはなりません。
あくまで人は自分の信じたいものを信じます。自分が信じているものが正しいと証明するために、自分と同じ信念、想いをもった人についていきます。
福祉事業の運営、経営に落とし込んでみると
- 新規事業の立ち上げについては、自分の想いが正しいと信じてくれる人
- 採用においては、自分が信じているものを信じてくれる人
- 事業においては、自分が信じていることを、信じてくれる関係機関の職員
とともに連携を組むことができればいいかもしれません。
これから福祉事業に取り組む方、事業に取り組んでいるものの行き詰りを感じている方は、今一度、ご自身が「なぜ自分は福祉事業に取り組んでいるのか?」「事業をとおして何を実現したいのか?」どれだけ小さく地味でも良いですので再考してみてはいかがでしょうか。
貴社の事業運営の参考になれば幸いです。
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